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共通語・発音上の特徴<鼻濁音>

1.濁音[G]と鼻濁音[ŋ ]

「学校(がっこう)」「愚痴(ぐち)」「原稿(げんこう)」のようにことばの最初(語頭)のガギグゲゴは、濁音<G>のガギグゲゴで発音します。
これに対して、助詞の「が」や、ことばの語中・語尾の「ガギグゲゴ」は、息の半分程度を鼻に送る鼻濁音[ŋ ]で発音します。

例えば…
「僕が(ぼくカ゜)」
「先生が(せんせーカ゜)」
「日傘(ヒカ゜サ)」
「山羊(ヤキ゜)」
「林檎(リンコ゜)」です。

ことばの語中や語尾の「が行」や、助詞の「が」は鼻濁音になりますが、一番最初にくることばの最初(語頭)の「が行」は鼻濁音化しません。
「頑張って(がんばって)」「学校(がっこう)」の「が」を鼻濁音で発声してみると違和感があると思います。

ガ行の濁音[G ]の音はゴツゴツした感じなので、鼻濁音[ŋ ]が入ると、柔らかく優しい音声表現になります。 「マミムメモ」は唇を、「ナニヌネノ」は舌の前部を使って、息を半分鼻腔に送る鼻音です。
一般的には、助詞・接続助詞の「カ゜」と、語中・語尾の「カ゜行」を心掛けるだけで、かなり柔らかな発音になります。

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