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過ぎたるは及ばざるがごとし

結婚式にお招きいただくことがよくありますが、司会者のことばづかいが丁寧過ぎて堅苦しさを感じることがあります。
「○○家、○○家の御親族、御親戚の皆さま、御友人、職場の御上司や御同僚の皆さまに迎えられて、ただ今、御新郎さま、御新婦さまの御入場でございます」。何と「御」の多いこと!

「御両家の親族、お友達、会社の皆さまに迎えられて、ただ今、新郎新婦が入場なさいます」。
これくらいの言い方では、ぞんざいだとあなたは思われますか。
さて、私はこの披露宴でスピーチをすることになっていました。
すると「では、○○の○○であらせられる沢昭子さまから御祝辞をちょうだいします」。
私ごときに「あらせられる」とは...と身を縮めながらマイクの前に立ちました。
この後も司会者はスピーチをする人を次々に「あらせられる...」と紹介したのです。
改まった場面で、必要以上に大げさなことばづかいをしているのをテレビなどでもよく見かけます。
国会中継、何か事件があったときの陳謝や釈明会見など、もう少し平易なことばで誠意が伝わる言い方ができないものでしょうか。

少しでも上品に話したいという気持ちからか、若いタレントさんが「おうちにいるときは?」とか「おうちに飾ってあるんです」などと盛んに「おうち」と言っていますが、「おうち」の「お」はことばを飾る美化語で尊敬語でも謙譲語でもありません。 むしろすっきりと「うちにいるときは?」と言った方が大人っぽくスマートです。
上品なことばづかいといえば、慣用句の「腹をくくる」「腹にすえかねる」などを「お腹をくくる」「お腹にすえかねる」。「泡を食う」を「泡を食べる」、「言いたい放題」を「おっしゃりたい放題」などと決しておっしゃいませんように。 慣用句はそのままで使わなければならないのです。
丁寧すぎたり、バランスが悪かったりしないように、敬語はほどほどにと申しあげたいですね。

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