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敬語だけに使う特別な形

「先生、疲れませんでしたか」「明日はどこへ行くんですか」「いつもは何時ごろ寝るんですか」。学生は私に、こんな風に話しかけてきます。なるほど、友達同士より丁寧な改まった感じで話しているようです。

でも、この言い方には、「です」「ます」の丁寧語が使われているだけで、尊敬語は使われていません。この場合、疲れる、行く、寝るという動作を表す尊敬語を使う必要があります。

前回、ほとんどのことばに使える尊敬語の基本形「お(ご)?になる」「れる、られる」をご紹介しましたが、今日は、この基本形に当てはまらない「敬語だけに使う特別な形」についてお話しします。   

表(1)を見てください。表1

わずか十語たらずですから、これをしっかり覚えましょう。

では、さっそくトレーニング。冒頭に紹介した三つの文を尊敬表現に変えてください。
「先生、疲れませんでしたか」
→「先生、お疲れになりませんでしたか」
「明日はどこへ行くんですか」
→「明日はどちらへいらっしゃいますか」
「いつもは何時ごろ寝るんですか」。
→「いつもは何時ごろお休みになるのですか」

また、「どこへ」は「どちらへ」というように、尊敬表現にふさわしい改まったことばがあります。尊敬語の基本形「お(ご)?になる」「れる、られる」と表(1)の特別な形、そして表(2)の改まったことばを上手に使えば、尊敬語はもう大丈夫。相手に失礼になるという心配はありません。

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