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アナウンサーの声が良いのはなぜ?

アナウンサーはなぜ声が良い?

最近、私は全国の大学で、たくさんの学生に話しことばの大切さについてお話しする機会が多くなりました。そんな時、「さすが元アナウンサーですね。声がよく通って、とても聞きやすかった」とおほめいただくことがあります。

教室にはマイクの設備もあるのですが、私は百人程度ならマイクを使わずに話します。

できるだけ自分の生の声で、一人一人に話しかけたいと思うからです。マイクで拡大した声は、音量が大きくなっても、体温のある人間の声の迫力に欠けていて、聞いている人の心に響かないような気がしてならないのです。

広い教室の一番後ろの人までよく聞こえるように話そうと思うと、少し声を張って、一つ一つの発音にも気をつけて、はっきりとしたことばで話さなければなりません。「腹の底から声を出す」ということばがありますが、このように姿勢を正し、声を張って、心を込めて声を届けようと、一生懸命になることが、知らず知らずのうちに良い声を作っていくのではないか、と思います。アナウンサーの声がよい、といわれるのは、日々、伝えることに真剣勝負をする仕事だからではないでしょうか。

声だけではありません。

アナウンサーは、わかりやすく、感じよく伝えるために、適切な間(ポーズ)を取ったり、大切な所を強調(プロミネンス)したり、抑揚(イントネーション)をつけたりして、どんな表現をすれば、よりよく伝わるか、いつも考え、苦心しています。

今は亡き名優、宇野重吉さんは、「あなた、ということばは、何通りもの言い方ができる。伝える相手や場面によって千変万化し、二つと同じものがない」とおっしゃっていました。

さすが演技派として定評のあった方のことばですね。そして、これこそ音声言語、話しことばのいちばん良い所なのです。俳優やアナウンサーなどの専門家だけでなく、誰もが豊かな声の表現力で、自分の気持ちを相手に伝え、よいコミュニケーションをはぐくんでほしいと願っています。

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