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正しい発音に「遅口ことば」を

A子さんがお友だちのB子さんに電話をかけたところ、ご主人が電話口に出ていらっしゃいました。
「奥様はおいでですか」と聞くと、
「ちょっとビョーインへ」
「えっ、どうかなさったのですか」と聞くと、「ええ、ちょっと頭を直しに」
A子さんは電話を切った後、B子さんのことが心配になりました。
「頭を直しにって、何か悪い病気かしら」
いいえ、そうではないのです。B子さんは病院ではなく、美容院へ髪をセットしてもらいに行ったのです。

ビョーインとビヨウイン、ちょっと聞き分けにくいですね。とりわけ電話は相手の顔が見えませんから、声だけが頼りです。自分でははっきり言っているつもりでも、江田さんか井田さんか、和歌山か岡山か、わからないということも多いのです。

よく口を動かして、はっきり発音することは「正しく伝える」という目的のためにとても大切なことです。

中でも大切なのは、アイウエオの五つの母音です。なぜかというと、そのあとに続くカキクケコ以下の音も、kという子音プラスaioeoの母音でできているからです。日本語の音は「ン」や小さい「ッ」などを除くすべての音が、母音で終わっているのです。

アエイウエオアオ、カケキクケコカコ・・・・、アナウンサーや俳優になるための学校では、毎日大きな声で発音の練習をします。

さあ、今日の問題は口の動きをよくするトレーニング、滑舌法です。

一般的に早口ことばといわれていますが、私は遅口ことばといっています。はじめはゆっくり、よく口を動かして、一音ずつはっきり発音してください。できれば録音をして自分で聞いて、何度も繰り返しているうちに、三か月ぐらいであなたの発音は、見違えるほどはっきりします。

口のまわりの筋肉をよく動かすことは、顔の表情筋を鍛え、表情豊かなチャーミングな顔をつくりますので、一挙両得ですね。

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