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あなたの日本語大丈夫?

特集
あなたの日本語大丈夫?

産経新聞大阪夕刊に「あなたの日本語大丈夫?」というタイトルで1年半にわたり掲載されたコラムの中からいくつかご紹介します。日々、若い人たちと話したり電車の中で見かけたりすることの中から、ことばにまつわることを、あれこれ思いつくままに書いたものですが、そんな中に話しことばの酸いも甘いも・・・が息づいているのではないかとも思うのです。

特集:

2016年4月 4日

結婚式のスピーチ【1】

結婚式のシーズンです。そこで、今回と次回の2回にわたって、結婚式のスピーチについてお話したいと思います。

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招待状を手にすると、女性はまず「何を着ていこうかしら」と思う人が多いそうです。結婚式は参列する人にとっても、嬉しい晴れの日なのですね。

さて、その招待状の中に「恐れ入りますが、ご祝辞をお願い申しあげます」という小さな紙が入っていることがあります。
「えっ、私口下手だし、緊張してあがってしまうから勘弁して」などと言ってお断りになっていませんか。

改まった場面で話をすることに、日本人は慣れていないので、スピーチは苦手、という人が多いのですが、たくさんお招きするお客様の中から、「あなた」にスピーチを、と言われたのですから、尻込みせず喜んで引き受けたいものです。新郎新婦をみんなでもり立て、一生忘れえぬすばらしい披露宴にしてあげるのが、参会者の役目なのです。

さて、そのスピーチですが、話しことばは必ず場面と人間関係の上に成り立っています。この場合、場面は新郎新婦の結婚披露宴、あなたは会社の上司、あるいは同僚、学生時代の親友、赤ちゃんの時から新婦を知っている叔父さん、など、ご当人とどんな人間関係でスピーチをするのかをしっかり認識することが大切です。あなたにスピーチを頼んだ気持ちを察して、自分のスピーチの役目を考えます。

そして次は準備です。どんな内容をどのように話すか、今までのお付き合いを思い出し、頭の中に浮かぶいろんな事柄を、メモに書き出してみてください。きっとあなたらしい、あなたにしかできない、よい話が見つかるはずです。新郎(新婦)の人柄がしのばれる話を、エピソードを交えてなるべく具体的に、聞いている人の目に浮かぶように話してください。

主役の新郎(新婦)をもり立てるのが目的ですから、たとえ失敗談や悪い癖などをちょっぴり暴露するときでも、悪い印象だけが残って、ご本人に恥をかかせることがないよう、必ずプラス表現にして、ハッピーな雰囲気が伝わるよう、心配りすることが大切です。

次回は具体的なスピーチの組み立て方についてお話します。

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